恵方巻きの方角は4つだけ?その理由や決まり方について詳しく解説!

節分の定番と言ったら、最近は豆まきと同じくらい恵方巻きが有名になってきました。

毎年恵方と呼ばれるその年の年神様(歳徳神)がいる方角を向いて無言で願い事をしながら太巻き寿司を丸かぶりするというものです。

そして、この恵方巻きを食べる方角というのは4つしかなく、5年おきに再度同じ恵方が回ってくるのだそうです。

なぜこのような風習になっているのでしょうか。

今回は恵方巻きの方角が4つである理由や決め方について詳しく解説します。

目次

恵方巻きの方角は4つだけ?

最近の節分と言えば、近年急激に普及してきた恵方巻きが有名です。

そして毎年節分の時期が近くなるとテレビやコンビニの店頭などで「今年の恵方は○○○」という情報をよく見かけます。

さてこの毎年発表されている、今年の歳徳神がいるとされる方角、恵方というのはどのように決まっているのでしょうか。

本項ではこの恵方について解説します。

恵方はどうやって決めているの?

恵方というのは歳徳神という神様がいる方角のことを言います。

これはどのように決まっているのでしょうか。

それは実はその年の十干によってきめられた方角になっているのです。

十干というのは古代中国で風水や暦に用いられたものです。

甲(こう・きのえ)、乙(おつ・きのと)、丙(へい・かのえ)、丁(てい・かのと)、戊(ぼ・つちのえ)、己(き・つちのと)、庚(こう・かのえ)、辛(しん・かのと)、壬(じん・みずのえ)、癸(き・みずのと)の10個から構成されています。

そしてこの十干にはそれぞれに方角や数字が割り振られており、それに基づくと、恵方は基本的に東北東、西南西、南南東、北北西の4つの方角になるのです。

そして十干は同じく10通りで西暦の下一桁と対応しているので、西暦でも恵方の確認が可能です。

十干西暦の下一桁恵方
甲、己4,9東北東
庚、乙0,5西南西
辛、癸、丙、戊1,3,6,8南南東
壬、丁2,7北北西

ここ最近の歴代恵方

西暦節分の日程恵方/干支
2023年2月3日(金)南南東/癸卯
2022年2月3日(木)北北西/壬寅
2021年2月2日(土)南南東/辛丑
2020年2月3日(月)西南西/庚子
2019年2月3日(日)東北東/己亥
2018年2月3日(土)南南東/戊戌
2017年2月3日(金)北北西/丁酉
2016年2月3日(水)南南東/丙申
2015年2月3日(火)西南西/乙羊
2014年2月3日(月)東北東/甲午
2013年2月3日(日)南南東/癸巳

このように並べてみていくと、上記の法則どおりなっていることがわかります。

節分の日は年によって違う!その理由とは?

さて、では来年の恵方および節分はいつなのかについて見ていきましょう。

節分はいつですか?と聞かれたら多くの人は2月3日と答えるのではないでしょうか。

しかし節分は立春の前日ときめられているのですが、毎年日付まで決まっているわけではありません。

これは年によって違うのです。

現代の日本では国立天文台の観測によって「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」を立春と定めています。

しかし太陽と地球の位置関係によって少しずつずれが生じます。

そのため立春の日付も年によって変わるのです。

実際に2021年は2月2日、来年2025年も2月2日が節分となります。

恵方巻きの正しい食べ方

最後に恵方巻きの正しい食べ方についてご紹介しようと思います。

恵方巻きの正しい食べ方は下記の三つです。

・恵方の方角を向いて食べる

・切り分けないで1本丸ごと食べる

・願い事をしながら無言で食べきる

大まかにはこの3つに従って食べるのが正しいとされています。

ちなみに方角を向く理由は、1年の厄を落として、福を招くためとされていて、食べる時間帯に関しては特にルールはありません。

「恵方の方角を間違えた」どうする?!

恵方を向かずに食べてしまった、方角を向かずに食べてしまったという場合はどうしたらいいのでしょうか。

その場合は特に縁起が悪い、福が来ないということはないようです。

しかしせっかくなので縁起のいい食べ方をしって実践するのが一番ですね。

恵方巻きの方角は4つだけ?その理由や決まり方について詳しく解説!【まとめ】

今回は恵方巻きを食べるときに向く方角(恵方)は4つしかないということでその理由や、決まり方などをご紹介しました。

恵方巻きの風習は風水などを基にした決まり事に則していることがわかりました。

これで恵方の法則がわかりましたので、来年からは迷うことがありませんね。

節分というのは家族で楽しむことができる伝統行事です。

そしてその伝統行事も伝統に則した形ですこしずつ姿を変えています。

読者の皆さんがこの記事を読むことで年々変化する行事の形に対応できることを願っています。

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