男の子の健やかな成長を祈願する行事、端午の節句には五月人形やこいのぼりを飾り、柏餅を食べるというのが定番です。
しかし最近は住んでいる部屋が狭くて五月人形を飾る場所が無かったり、飾るのに手間がかかるなど、五月人形を必ずしも飾らない家庭も増えてきているといいます。
せっかくの端午の節句なのにそれではいいのでしょうか。
今回はそんな、端午の節句に欠かせない、五月人形について、飾るか飾らないか、出さないとどうなるのかその是非について解説します。
五月人形を出さないとどうなる?
さて、端午の節句には必須である、五月人形。
これを出さないとどうなるのでしょうか。
本項ではそんな五月人形を飾ることについて解説します。
五月人形は必ずしも出さなくてもいい
端午の節句には必須な五月人形ですが、その五月人形を出さないとどうなるのでしょうか。
非常に気になります。
実は、五月人形を出さないからといって特に問題はありません。
むしろ五月人形を飾るのは意外に大変です。
よって無理に飾ろうとすると精神的にストレスになります。
そもそも五月人形はなんのために飾るのかというと、それは子どもの健やかな成長を願って飾るのです。
しかし、それを飾らないだけでは子どもの成長などに悪影響が出るわけではありません。
むしろ近年では、五月人形を飾らない家庭も増えています。
五月人形を飾らない理由
近年では五月人形を飾らない家庭も増えてきていますが、その理由は何なのでしょうか。
その理由は以下になります。
・住んでいる部屋が狭くスペースが無い。
・五月人形の値段が高い
・五月人形に関する価値観の変化
端午の節句で大切なのは、五月人形を飾ることではなく、あくまで子どもの健やかな成長を願う心です。
伝統にこだわるのは理想的なことですが、必ずしも形にとらわれる必要はないのです。
よって五月人形を出さないとどうなるわけでもないのです。
飾られなくなった五月人形はどうする?
子どものころは、毎年飾っていた五月人形もいつしか飾られなくなります。
そうなったとき、五月人形はどうしたらいいのでしょうか。
本項では、そんな飾られなくなった五月人形はどうするのか解説します。
役目を終えた五月人形はどうする?
五月人形は子供が成人を迎えたら終わるとされています。
よって大人になったら飾り続ける必要はないのです。
五月人形はおさがりや使い回しでもいいの?
五月人形に関して処分するのは自由ですがおさがりはNGだといわれています。
その理由は家族であっても他人が使用した、五月人形にはその人の思いや願いが込められているため、新しい持ち主には不適切だからです。
五月人形のおさがりはお祓いしてもNG
そして、五月人形のおさがりはお祓いしてもダメであるといわれています。
お祓いはものに宿った邪気を払う儀式ですが、五月人形に関しては前の持ち主の思いや願いを完全に取り除くことは不可能であるといわれています。
お祓いをすると、人形本来の意味や価値が逆に失われる可能性もあるのです。
五月人形を出しっぱなしにするのはいいの?
今までは、五月人形を出さないとどうなるという話でしたが、最後に五月人形を出しっぱなしにするとどうなるのかということを解説します。
結論から言うと五月人形は出しっぱなしにしておいても問題ありません。
一年中飾ったままにしている家庭もあるといいます。
またひな人形のように「婚期が遅れる」といった言い伝えもありません。
よって端午の節句を終えた後に慌てて片付ける必要はないのです。
ただし、五月人形を出しっぱなしにするとほこりなどがたまりやすいので、日々の手入れが必須になります。
そういった場合は直接、兜や鎧にほこりがかぶらないようにガラスケースをかぶせるなどといった対処法もあります。
五月人形を出さないとどうなるの?役目を終えたらどうするべき?【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
今回は、端午の節句に五月人形を出さないとどうなるかというテーマでおさがりの是非や、逆に出しっぱなしにするとどうなるかなどについてもご紹介しました。
端午の節句というのは子どもの健やかな成長を願う行事です。
大事なのはその子どもの健やかな成長を願う気持ちです。
必ずしも形にとらわれる必要はありません。
そのことに留意して、子ども健やかな成長を願う一日にしましょう。
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