「自宅のキンモクセイを増やしたい!」とお考えのあなた。
自分で増やすことができたら素敵ですよね!
だけど、思い出して下さい。
キンモクセイの種を見たことありますか?
ないですよね?
そうなんです。
キンモクセイは種ができません。
種がないのであれば、どうやって増やすのでしょうか?
不思議ですよね。
植物を増やす方法として挿し木と水差しがあります。
ではキンモクセイには挿し木と水差しどちらが良いのでしょうか?
それは「挿し木」です!
ですが、残念なことに、挿し木でのキンモクセイの発根率は低めだと言われています。
それでもチャレンジしたいと思いませんか!
もし、成功したら嬉しいですよね。
挿し木を成功させるために、キンモクセイの挿し木に適した時期やコツ、ポイント、手順などを、挿し木を始める前に理解しておきましょう。
キンモクセイは挿し木と水差しどちらの方法で増やす?
キンモクセイに種はない!
日本にあるキンモクセイは雄木のみ。
だから、種は取れません。
ならばどうやって増やすの?
キンモクセイを増やすには、「挿し木」という方法で増やします。
キンモクセイは「雌雄異株(しゆういしゅ)」と言って、雄花と雌花が別々の個体に生ずる植物です。
しかも、日本には雄木しかないので、種ができません。
しかも、キンモクセイの枝を水差しのみで増やすことはできません。
だから、キンモクセイを増やすには、挿し木や取り木などの方法を使います。
挿し木とは植物の枝を部分的に切り取り、そこから根を出させて株を増やす方法です。
土に挿すのが挿し木、水に挿すのが水差しです。
水差しでは栄養が足りないのでキンモクセイを育てることはできません。
キンモクセイを挿し木で増やす方法!成功させるコツは?
挿し木は手軽にできます。
しかし、キンモクセイは発根しにくいので、挿し木を成功させるためのポイントを押さえることが大事です。
挿し木に適した時期
キンモクセイの挿し木に適しているのは、6月から7月上旬の梅雨の時期です。
この時期、キンモクセイは新しい枝が伸びます。
新しい枝は根付きが良いので、新しい枝を挿し木に使います。
キンモクセイは暖かい気候が好きです。
そして、発根には水分が必要です。
なので、梅雨時は土が乾燥しにくく、適度な温度が保たれるので、挿し木に向いているという訳です。
土選びのポイント
キンモクセイの土選びのポイントは、弱酸性の土を選ぶこと。
枝を挿す土は、小粒の「赤玉土」がおすすめです。
バーミキュライトや挿し木用土でも代用できます。
土は保水性や通気性があることも大事です。
古い土は、土の中に病原菌が多いので、挿し木には不向きです。
また、畑の土は栄養が多過ぎて、発根が遅くなったり、枯れたりします。
土を入れる容器は、小さい鉢やポット、箱などを用意します。
枝選びと水差しの方法
挿し木用の枝を選ぶポイントは、葉の色が濃く、元気な新しい枝を選ぶことです。
枝を切る際は、長さは10~15センチメートル位、葉の数は2、3枚つけて「カッター」で切ります。
切った枝の切り口は「カッター」で斜めに切ります。
切り口の面積が広いと、水揚げが良くなるのでおすすめです。
ハサミで切ると、切り口が潰れ、水揚げが悪くなります。
なのでカッターで切りましょう。
切り口を斜めに切った枝は、2、3時間ほど水差しします。
メネデールを使用する場合、100倍に希釈した液に、2、3時間水差しをします。
その後、切り口にメネデールなどの発根促進剤をつけます。
すると、枝から芽が出やすくなります。
キンモクセイの挿し木にチャレンジ!その手順は?
挿し木の準備ができたら、キンモクセイの挿し木にチャレンジしましょう。
発根しにくいことには変わりはないので、焦らず、のんびり取り組みましょう。
挿し木をする容器に土を入れ、水をたっぷりとかけます。
次に枝が半分ほど挿さる穴を開け、穴に薬剤で処理した枝を挿します。
このとき、葉が土につかないよう気を付けましょう。
土がつくと、病気に感染する原因になるからです。
挿し木をした容器を置く場所は、地面から少し高い所にします。
なぜかと言うと、雨で地面から跳ねた土が葉に付くと、キンモクセイが病気に感染するからです。
特に梅雨の時期は注意が必要です。
そして、風通しの良い場所を選びます。
キンモクセイは風通しが良い場所が大好きです。
挿し木の管理は、こまめに水やりをします。
新芽が出てきたら、無事に成長している証拠です。
庭に植え付けは、次の年の春先がおすすめです。
3月から4月にかけてだと根付きが良くなります。
キンモクセイは挿し木と水差しどちらの方法で増やす?適した時期とコツを解説【まとめ】
挿し木は手軽にチャレンジできますが、キンモクセイの挿し木の難易度はやや高く、発根しにくいことがお分かりいただけましたか?
成功率を上げるためにも、1度にたくさん挿してみると良いですね。
また、挿し木から開花まで5年以上かかります。
なので、焦らず、ゆっくり楽しみながら育ててくださいね!
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